年齢を重ねたせいだろうか、古いものに、良さがあるなあと思うことがある。
骨董品、美術品、レトロな町並み。
軽井沢にある古き良きものの一つに、「洋食の味」がある。このお店が創業したのは80年以上昔の昭和初期、現在のシェフは3代目と、まさに軽井沢の老舗。 もともとは旧軽井沢にあったこともあり、「別荘族が育て守ってきた味」とも言えるだろうか。
今回の #軽井沢移住者グルメ100選 は、洋食 菊水 の紹介。
洋食 菊水
もともとは旧軽井沢にあったお店だが、数年前に移転。現在は塩沢と鳥井原の間に一軒家の店舗を構える。
この看板が目印。昭和の創業から使われている、懐かしいフォント。
一軒家の店舗。店の目の前に駐車できるのがうれしい。旧軽井沢は駐車場ない店がほとんどだからね。
店内の様子はこんな感じ。どことなく懐かしい、レトロな洋食屋の雰囲気がある。
シンプルな直球で攻めてくる一皿
この日は2人で訪問。頼んだのは、ハンバーグステーキとカキフライ。
非常にシンプルな作りだ。たぶん、道行く人100人に声をかけ、「洋食屋で出てくるハンバーグの絵を書いてください」と頼んだら、間違いなくこの構図が一番多いだろう。この、ごまかしの効かない直球のハンバーグステーキは、トリップアドバイザーにもコメントを書いたが、めったに食べられないレベルと思えるほど、完成度が高かった。
たとえば、ハンバーグの付け合せの野菜。茹で方、焼き方、すべて素材ごとに異なる調理方法で丁寧な盛り付けとなっている。
実はこの日は、オフシーズンだからか(?)、シェフの方がワンオペで接客から調理、さらに会計まで回していたのだが、どこにそんな時間があったのだろうかというくらい、丁寧な調理でびっくりした。
続いてはカキフライ。たっぷりの油の入った中華鍋で揚げられた大粒の牡蠣が5つも。まずいはずがない。
一口では食べきれないサイズなので、半分にして食べる。タルタルソースの絡みもおいしい。
スープとライス、食後にコーヒーがつくセットでした。
限られたメニューを制覇すべし
以前、同じ洋食ジャンルで記事を書いたお店、旧軽井沢にあるベンサムなんかは、オムライスからバッファローウイングまで、かなり幅広いラインナップ。菊水は、それに比べるとかなり絞り込まれた印象がある。
例えばランチメニュー。定番メニューは6種類のみ。
カキフライがあったのはたまたまで、冬季限定とのこと。
アラカルトも、洋食の定番を抑えてはいるものの、冒険的なメニューはなく、かなり絞り込まれている印象。
ただ、品数が少ないのは必ずしもネガティブなわけではなく、80年でここまでメニューが洗練された結果です、という印象を受けた。
むしろこのくらいのメニュー数だと、逆に制覇しがいがあるかも。
いくつか別荘族の方々のツイートを拝借。
立科高原豚とキャベツのメンチカツ@軽井沢 菊水
— Masamichi Semura (@m_semura) April 30, 2018
とても柔らかく、フワフワです。@karuisawa.life pic.twitter.com/CAAO657Wxz
アイスホッケー観戦後のランチは、軽井沢の老舗洋食屋『菊水』へ。
— ミクママ (@mikumama611) January 20, 2018
ミクママはオムライス、ミクパパはポークジンジャーソテー。
オムライスが美味しいのはもちろんですが、マッシュポテトやスープもちゃんと手をかけて作っているのがよくわかり、大満足でした(^_-) pic.twitter.com/aY1OBc9Ayl
カレーは三笠ホテルにあった伝統カレーの再現、というコンセプト。
@軽井沢 菊水の三笠カレー pic.twitter.com/tGA0Fps9uR
— ひかり (@nebulae_silver) December 13, 2015
どれを頼んでも当たり感がある。これが、1世紀近く、別荘族に鍛えられてきた味なのだろう。
#TLが静かなので今食べたい物を言う見た人は絶対やること
— 紫谷 楓 (@oregonomi) August 30, 2017
旧軽井沢 菊水様のポークソテー
トロウマでした、また伺いたく。 pic.twitter.com/6I3P3jbGBC
菊水 @ 軽井沢。クリスマスイブの今日の夕飯はビーフストロガノフ 。 pic.twitter.com/ogxm9aHf
— 理事長です Chairman/OSAJ (@OliveRijicho) December 24, 2011
ちなみに未挑戦だけれども、裏メニューでラーメンもあるみたい。平日に行ければなあ。
ラーメン@軽井沢 レストラン 菊水 洋食屋さんの裏メニューで、有名と聞いていました。
— Masamichi Semura (@m_semura) January 22, 2018
月曜と火曜だけ、ランチで、出すそうです。コーヒー付。
洋風の味でした。@karuisawa.life https://t.co/PFYWMY3GrY
こんな使い方がおすすめ
・客層は?:塩沢〜鳥井原あたりの、旅行客が少ないエリアということもあり、別荘族が主流。年齢層も少し高めかな。このランチタイムには、自分たちの他に3組お客さんが来たけれど、みなさん50代前後と思われるナイスミドルでした。
・シチュエーション?:ランチタイムでも、ディナータイムでも、どちらでも良さそう。ただし、ターゲットは別荘族ということもあり、価格帯は少し高め。贅沢に洋食を食べたいときになるだろうか。
・子連れフレンドリー?:うーん、難しいところ。子供用のメニューはなかったので、主流は夫婦二人とか、世代的にも落ち着いた年齢が多い印象。ああ、ただここのハンバーグは絶対子供受けするよ。このハンバーグに慣れたら、ファミレスとかいけなくなりそう。舌が肥えるぜ。。
現場からは以上になります。
#軽井沢移住者グルメ100選 のアーカイブはこちら。
過去の、軽井沢周辺のランチ・ディナー関連記事が一覧できます。
ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。
-----------
このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。
各ソーシャルアカウントはこちらです。気軽にご連絡ください
Twitterやってます → @HelloKaruizawa(軽井沢アカウント) / @SakuraiTaito (会社員アカウント)
Facebookやってます → https://www.facebook.com/sakuraitaito
Instagramやってます → @SakuraiTaito
取材、インタビュー、お仕事などのご依頼は sakuraitaito@gmail.com まで。