軽井沢での家造りには、東京とは違うコストがかかる。
これは、10月末現在における、購入した土地の様子。家を建てるためには、まず、土地を整えなければならないことを知った。
今回のブログでは、土地を買ってから伐採・抜根をするにまで、どのようなプロセスでどのようなコストがかかったかを書いていこうと思う。
購入検討するときに考えるべき、2つの土地の種類とは
軽井沢に土地を買うのであれば、このあたりの不動産のウェブサイトを見るとわかると思うが、二種類の土地があることがわかる。つまり、
①分譲地
②山林
である。
それぞれの特徴として、素人目線になるが簡単にまとめると、
分譲地
○ 平らに整地してあるので、思い立ったらすぐに家が建てられる
○ まわりに家があり、さらに同じくらいの価格帯なので、ライフステージの近い人とコミュニティが作りやすい(子供がいる家族が集まるなど)
○ 周りに大きな木がないので、日当たり抜群
○ 水道や電気などのインフラも整っている事が多い
○ 地盤調査を既にしてあることが多い
☓ 住宅街の中に住むことになるので、いわゆる、森のなかに住むといった雰囲気はない
分譲地の土地の一例。ある程度整地されているので、すぐ家を建てられる。ただ、木が切られてしまっていることが多いので、自分で植樹する必要があるかも #軽井沢に家を建ててみる https://t.co/5ygW5P9AYI pic.twitter.com/CRgHNGIVKt
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月30日
山林
○ いわゆる、森のなかに住む、といった住環境が手に入れられる
○ 木が残っていると、その間から気持ちのいい、そよ風が抜けてくる
○ 家を建てなければ固定資産税があまりかからない(「山林」の区分で維持費が安価)ので、とりあえず土地を買っておく、みたいなこともできる
☓ 地盤調査を改めてする必要があり、地盤改良工事が必要なことも(坪2〜5万円・・)
☓ 家を建てる上で、じゃまになる木や、日当たりを遮る木を切らないといけない
☓ 傾斜地の場合は、盛り土をしたり、最悪、階段やスロープを作る必要がある
☓ 野生動物がたくさん出てきそう(参考ブログ)
森林の土地の一例。森に囲まれて良い感じだが、一方で伐採抜根、整地のコストがかかる #軽井沢に家を建ててみる https://t.co/fr8YrhToQh pic.twitter.com/GLr6AgFK68
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月30日
といったあたりが挙げられる。
分譲地ならば随分と楽なのだが、東京からの移住者としては、せっかくならば森のなかに住んでみたい、という夢をかなえるべく、あえて山林タイプの土地を買ってみた。
まずは、設計士に図面を書いてもらう
今回買った土地はこんな感じ #軽井沢に家を建ててみる pic.twitter.com/1WrbZmX8uZ
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年9月4日
写真で分かる通り、買ったのは、雑木林のような土地。これを買ったのはいいが、それをどう調理するか。
とりあえず図面を固めないと、どの木を切るか、何処に土を盛るか、まったく判断できないので、まずはじめに間取りを決めなければいけない。
間取りがだんだん形になってきた。設計は佐久市にある木内工務店。#軽井沢に家を建ててみる pic.twitter.com/c2Og0rAD1A
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年9月21日
具体的に現地にロープを張ってみて、邪魔な木をマークする
次に、図面をもとに、どのあたりにどの部屋ができるのか、工務店にロープを張ってもらった。
ここが駐車場入り口。
ここが玄関。いらっしゃいませ〜
ここが寝室。( ˘ω˘)スヤァ
と、こんな感じである。(まだ全然現実感がないが・・)
ロープを張っていくと、切らなければいけない木がわかる。それらにマークをしてもらった。合計で20〜25本程度だっただろうか。
こんな感じで準備万端。
伐採と抜根をする
仕事があるので、伐採抜根をしている、その様子をカメラに収めることはできなかったけれど、ビフォーアフターはこんな感じ。
伐採抜根ビフォーアフター #軽井沢に家を建ててみる pic.twitter.com/L6dFGE50bE
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月29日
なお、これから家を建てることを検討している人もいると思うので、今回の相場を情報共有すると、伐採・抜根に、全部で42万円かかった。
(ちなみに、水道も引かなければならず、かなりの距離、地中に水道を作らなくてはいけないことから20万円ほどのコストがかった・・)
伐採抜根工事と水道新規取り出し工事。結構かかる #軽井沢に家を建ててみる pic.twitter.com/QgaKFLsmOW
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月12日
この伐採の相場、なんとも言えないので、工務店さんの良心に任せ、言い値でお願いしているのだけれど、調べてみたところ「木の高さ ✕ 5000円」というサービスが見つかった。これで行くと高さ10メートルの木は1本5万円。個別に頼むと結構掛かるんだな・・・
うちのはそれよりも背の高い木が20本以上あったので、相場で考えると100万円を超える程度かも・・
(写真の左下にいる人影が、大人の女性の背の高さ。20メートルくらい高さのある木もあった)
いずれにしても、あまり馬鹿にならないまとまった金額になることは確か。土地(特に山林)を買うときには、これを整地するのにいくらくらいのお金が必要なのだろう、ということも考えておいたほうが良いかもしれない。
また、寿命が短そうで、倒れると困る木などがあれば、この際にいっきにやっつけておいたほうがいいかも。後で頼むと、さきほどの1メートル5000円ではないけれど、割高なお金がかかるとおもう。
再利用できるものは再利用する
最後に、伐採・抜根が終わると、いろいろな副産物が出てくる。これらを処分すると相当な値段がかかるので、いろいろ再利用することにする。
まずは伐採後の原木。
伐採抜根で出てきた原木と木の根っこ。かなりのボリュームだが、さて、どう料理しよう… pic.twitter.com/1PiHCc8faJ
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月30日
これは問答無用、薪にする。 1年分くらいは賄えるっぽい。薪一年分、買ったら結構するから、20万円ほどは節約できるか。
@HelloKaruizawa 美味しそうなナラですね♥
— RIVET (@rivet999) 2016年10月30日
軽井沢永住だと薪の1シーズン消費量が5tぐらいだと思うので、これでひと冬分ぐらいですかね。
次に、浅間石。
浅間石がたくさん出て来た。けっこう軽い #軽井沢に家を建ててみる pic.twitter.com/bLWTdIIw3i
— 軽井沢移住者の櫻井です。 (@HelloKaruizawa) 2016年10月29日
浅間石は、積み上げてかまどにしてみたり、
@HelloKaruizawa 軽いとは言えこんなのが何メートルも積もる程降ってきたらひとたまりも無いですよね。天明の大噴火以降根付いた樹木は根が奥に行けず、みんな横に広がってます。
— RIVET (@rivet999) 2016年10月29日
うちでは焚き火場&かまどにしてます。 pic.twitter.com/Z7Y0Q7mDX4
他にも、こんな使用方法も。
続いて、スタッフナカダ個人的な一押し!
— ルオムの森 (@luomustyle) 2013年5月11日
盆栽ワークショップです。
浅間石をくりぬいて 鉢にします。
すきな植物を寄せ植えしていただきます。写真は午前の部で中軽井沢からお越しのご夫婦作品。素敵です! pic.twitter.com/KIKCvmioyt
ちなみに、浅間石でできている鬼押出し園に行くと、背が低いけれども樹齢が100年の松の木、みたいなものがある。浅間石の大地には根が張らないので、自然に盆栽のようになるんだとか。
鬼押出し
— ERINA (@50erina) 2014年7月28日
ちょっと出てる松がかわいい pic.twitter.com/ZaHUdJ0PwF
番外編、浅間石はオークションで売ったりすることできるかも。いや、これ、結構いい値段になるかもな・・
浅間石のネット販売⁈てか売れるんだ!別荘にある石、全部売りたいww pic.twitter.com/4705wOhiLz
— らん (@orchis_h) 2014年7月25日
今回は、山林をどのように開拓し、家をたてる準備をしたのかを書いてみた。軽井沢で家をたてることは、東京の住宅地に家をたてることとは違う点でお金がかかるのがわかってもらえるかと思う。軽井沢で土地を選ぼうとしている人は、どんなコストがかかるのか、そんなことも考えながら土地を見てみるのもいいかも。
ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。
このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。
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