#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ

2015年4月から軽井沢-東京で新幹線通勤中。遠距離通勤やテレワークの話題を中心に綴ります。軽井沢移住の裏話も。

この国を救うために #テレワークしろ

どのくらい世間で認知があるかわからないけれど、今週、テレワーク・デイズ という企画があった。

 

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端的にいうと、今週の平日5日間をテレワーク・デイズ期間と定め、オフィス以外の場所で試しに働いてみましょう、という政府主導の取り組みだ。みんな、今週、何かしらの形でテレワークしたのかなあ。

 

以下は詳細、サイトからの引用。

 

 

総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、内閣官房、内閣府では、東京都及び関係団体と連携し、働き方改革の国民運動を展開しています。

昨年、2020年東京オリンピックの開会式にあたる7月24日を「テレワーク・デイ」と位置づけ、テレワークの全国一斉実施を呼びかけた結果、約950団体・6.3万人が参加し、国民運動として大きな一歩を踏み出しました。

本年は、7月23日(月)~7月27日(金)の間において、各企業・団体の状況に応じて、7月24日(火)+その他の日の計2日間以上を「テレワーク・デイズ」として実施します。

※7月24日(火)は、2020年東京オリンピック開会式の日

 

この特設サイトによると、1,247団体が応募して実施した、ということなので、自宅、カフェ、図書館、コワーキングスペースなど、オフィス以外の場所で仕事をしていたという人も、このページを読んでくれているの中に何人かはいると思う。あるいは参加していなくても、普段からテレワークしている人も、もちろんいると思う。

 

ただ、世の中全体を見渡してみると、テレワークの普及率はたったの13.9%となっている。働き方改革の事例として挙げられることもあるけれど、残念ながらまだまだ世の中にテレワークが浸透しているとは言い難い。

 

自分自身としては、テレワークができる社会になる!という読みを前提として長野に移住したぐらいなので、そしてオフィスに行かなくても仕事が回る経験をしているので、このテレワークがもっともっと普及して、多様な生き方が認められる社会になってほしいなと思っている。

 

以前にもこのブログでは、何度かテレワークの実態について、試行錯誤の内容も含め、自分の体験について語ったことがあった。ただ、今日はせっかくテレワーク・デイズのタイミングでもあるので、普段から思っていることを綴ってみよう。

 

ということで、今回のブログでは、自分のテレワークについての考え方をまとめてみる。

 

 

 

テレワークは介護者を救うはず

まず、そもそもなんでこんなブログを書いているのかということなんだけれど、テレワークする人が増えて1億総テレワーク状態(あるいはオフィスワーカーだけでも総テレワーク状態)になったら、日本の社会が抱えるいくつかの課題が少しは解決するんじゃないか?という思いがある。

 

例えば介護。 

 

この厚生労働省のレポートによると、日本において介護が必要な人は620万人(2016年)とのこと。

 

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※引用元の出典はこちら

 

ちなみにシンガポールの人口が560万人、香港が735万 (ともに同2016年) といえばある程度、規模感がわかるだろうか。日本で行ったら千葉県が620万人 (2015年の国勢調査)だって。

 

2016年3月時点でこの数なので、この記事を書いている2018年時点ではさらに増えているはず。高齢化社会だし、ボリュームゾーンである団塊の世代でこれから要介護になる人もいるだろうから、これから700万人800万人と、どんどん増えていくだろうと思う。

 

このブログの読者の中には、介護を理由に離職、あるいは退職を真剣に考えている、あるいは考え始めている人もいるかもしれない。でも、テレワークで在宅で仕事ができれば、もしかしたら、もしかしたらだよ、働き続けるという選択肢も生まれるかも。

 

 

細切れの時間に要介護の家族の面倒を見られれば、テレワーク環境で仕事を続けることもできるケースもあるはずだし。

 

 

テレワークは子育て世代を救うはず

介護と同じように、子育ての難しさも日本の社会問題だ。

 

#保育園落ちた日本死ね のソーシャルメディア上での盛り上がりを覚えているだろうか。オリジナルのブログはこちら。流行語にも選ばれたよね。

 

日付確認したところ、これが投稿されたのは2016年2月。あれからおよそ2年半が経っているということだけれど、都市部における待機児童の問題は、未だ解決されていない。

 

子供がいない世帯だとあまり実感わかないかもしれないけれど、ぜひツイート検索してみて。生々しい声がいっぱい見つかるので、よりリアルにこの問題が感じられる。

 

このツイートとかもうギャグにしか見えない。。

 

ちなみに育児離職者、数で言ったら介護離職者の2倍以上いるとかマジか。いまさら挙げる話でもないけれど、これらがどれだけ人材のロスにつながっているんだろうかと思う。悲しい。

※ツイート内のグラフ、データ元は総務省統計局の就業構造基本調査

 

じゃあ、テレワークはどのように育児世帯を救うのかって話。

 

たまたま、テレワーク・デイズで育児中の人の意見集めていた投稿があって、そのツイートに返信された内容を眺めてみた。 

 

これらの意見を見る限り、明らかにテレワークによって仕事の効率は上がっていそうな気が。細かなスキマ時間を仕事に活用できるし、家事も回すことができる。

 

何より、子供が生まれたばかりの期間は、人生において一番時間が足りない時期といってもいい。そこで通勤時間だけでも節約できるのはすごい助かると思う。

 

もちろんツイートの中にはデメリットも挙げられていて、仕事を評価されているのかが不安、サボっていると誤解される、といった意見も散見される。

 

ただ、これは経営者側やマネージャー各自が評価の基準を見直せばいいだけな気もする。飲み会に何回付き合ったかとか、どれだけオフィスに長い時間いたか、とかではなくて、労働者を仕事の内容でちゃんと評価してあげる人事制度に改めるべきだ。

 

ちょっとトゲのあるいい方をすると、机を並べて仕事をしなければ、その部下の仕事についての評価ができないとか、そういう上司がいたとしたら無能すぎるだろう。物理的に離れているとサボるに違いない、というように、部下を信頼できないというのは、どこまで性悪説なんだろうと思う。よく言われることだが、サボる人はオフィスにいようがどこにいようがサボっている。信頼できない部下を持つ上司には、可哀想ですねとしか言いようがない。サボるような社員を採用したという点では人事部の採用担当にも問題がある。

 

なので、育児やっている人は、周りの声なんか気にせず、テレワークをガンガンやってほしいと思う。

 

ちなみに育児をしながらの在宅勤務については、以前同僚に経験談についてインタビューしてまとめた記事があるので、よければこちらも見ていってもらえれば。広告業界の営業職でも、テレワークだけでなんとか仕事回せているよ。みんな、これを読むと勇気づけられるはず。

 

 

テレワークは通勤通学者を救うはず

介護や育児の必要性がある人以外でも、都市部にすむ人ならば、電車通勤のストレスがゼロという人はいないのではないだろうか。

 

特にこの7月半ばは異常な酷暑だった。こういう日には通勤するだけで生死に関わるんじゃないかと思うことがある。

 

正直自分も、新幹線通勤とは言うものの、東京駅から恵比寿駅までは都内勤めの人と同じように人混みのなか通勤しているわけで。朝起きて、ああ、会社に行きたくないな、と思うことがよくあるのだが、それは仕事や職場が嫌いなのではなく、電車に乗ることがストレスだからだったりもする。

 

特に夏は軽井沢から酷暑の東京にいくのは、気温差が大きく、ハードモードになる。人に会う予定がないのであれば、軽井沢でテレワークしたほうが、よっぽどいいパフォーマンスができるんだけれど。

 

ちなみに通勤通学の過酷さについては、マーケティング・リサーチ会社のマクロミルが通勤通学について調査した結果があって、

  • 64%以上の電車通勤者が、通勤通学に1日1時間以上を費やしている
  • 95%の人は「何かしらのストレス」を感じている
  • 44%の東京の通勤者は、身体が動かせないレベルの混雑を日々経験している

ことがわかったとのこと。

 

それにしてもふたつめの95%ってなんだよ。ほぼ全員、電車通勤嫌いってことじゃないか。。

 

ちなみに小池都知事が「満員電車ゼロ」といった公約を掲げていたのを覚えている人はどのくらいいるだろうか。これ、全然改善している実感がないのだけれどどうなんでしょう有権者の都民の皆さん。。

 

もちろん、東京都もこのマニュフェストに対して何もしていないわけではなく、時差出勤によって混雑緩和を狙った時差Bizキャンペーンみたいな活動はしている。

 

ただ、それよりも、推進すべきはテレワークなのではないかと、僕は思っている。だって、東京に通勤するオフィスワーカーが全員、週1回でもテレワークしたとすれば、単純計算で今よりも朝の電車から20%人がいなくなるはずでしょう。それだけで東京で生きることが、ずっと楽になると思うんだけれどなあ。

 

ちなみに日本としては、国策として訪日観光客を増やすことに注力しており、これからもっともっと外国からのお客さんは増え続けるはず。

 

東京駅、品川、浜松町、上野のような、訪日観光客の導線となるエリアでは頻繁に見るのだが、空港観光客と通勤者がいがみ合う構図が生まれつつある。

 

 

95%がストレスを感じる都市部の電車通勤に、ストレス耐性のない観光客が当たったら相当嫌な思いをするのではないだろうかと思うことがある。いやマジで、日本に来てくれたお客さんに、OMOTENASHIとか言っている場合じゃないだろ。どんなにいい観光体験してくれたとしても、通勤ラッシュの時間帯に当たったらすべてアウトな気もするんだよな。。

 

 

この光景はすでに嘲笑の対象になっていて、こんな感じでいっぱい晒されているんだけれど、みんなこれどう思っているんだよ。日本人は恥の文化じゃなかったのかよ。マジでJapanese people is crazyだぜ!

 

まあ東京都民でないお前が何を言う、と怒られるかもしれないけれど、テレワークは観光立国のためにも必要になってくるので、控えめなお願いとして東京都さん小池さんマジでなんとか早く普及させてください、というかなんとかしろ。

 

 

テレワークは社会全体の文化として作らないといけない

 

もちろん、テレワーク普及が難航する状況もわかっている。

 

現場目線での感想を綴ると、テレワークを試しにやってみて感じることとしては、みんながテレワークしないと、テレワークできないということだ。

 

例えばウェブ会議をやる環境が整っているか、ということは、会社によって相当レベルが違ったりする。そもそも支給されるパソコンにカメラが付いているか。モニターとWebカメラが設置された会議室があるか。セキュリティがガチガチで、そもそもPCを持ち出すことができない、といった会社もあると思う。そういったハード面の制約をなくしていかなければ行けない。

 

あるいは、使う側の人間の課題でもあるかもしれない。Slackなどチャット機能のついたグループウェアでアクティブなやりとりができない、G suite(Googleのクラウドビジネスツール)が使えない、Web会議が苦手で対面でなければコミュニケーションができない。テレワークを普及させる上ではそれに応じたスキルがないいけないと思うので、そういったテレワークスキルを身につける必要がある。

 

今の時代、Eメールにファイルを添付する方法がわからない会社員はさすがにいないと思うけれど、5年後10年後には、Googleドキュメントで共同編集のやり方がわからない会社員がいなくなっているといいんだけれど。

 

そして、こういったテレワークスキルは、一人だけ持っていてもだめで、一緒に働くみんなで身につける必要がある、つまり社会全体の文化として育てていく必要があるということだ。社内の人、上司、部下、同僚といった、普段オフィスで手が届く範囲だけでなく、取引先やお客さんも含まれる、みんなでレベルアップしていかなければいけない。

 

自分は外注をすることがよくあるので、各ベンダーさんには、ウェブ会議でできるならウェブ会議でやろうと提案しているが、「うちにはウェブ会議システムがないので」と断られることがある。営業側としてみたら、「お客様のオフィスにお伺いし、対面でお話するのが一番好ましい」と思うのかもしれない。ただ、たまたまその日に家族で体調が悪い人が出たなど、テレワークをしたいと思った場合にはどうだろうか。客側として、ベンダーさんをお迎えするためにオフィスにいなければいけなくなるので、逆に制約になってしまう。

 

もちろん、会えるのであれば一度は直接会うほうが、信頼関係などの構築は早いのかもしれないので、まあ一度はご挨拶ということで、対面で会って話をしておいたほうがいいのかもしれない。ただ、2回目以降は、特にこだわりがなければウェブ会議でもいいのではないだろうか。

 

  

テレワーク文化のある企業が強い理由

 

日本では、自然災害がよく起きる。

 

熊本地震、西日本の水害の例を出すまでもなく、残念ながらこの日本に住んでいる限り、自然災害と無縁で生きることはできない。地震、台風、豪雨、豪雪、さまざまな状況で、ときにオフィスへの通勤が困難になることがある。専門用語では, BCP(Business continuity planning)、日本語でいうと事業継続計画という言葉があるが、きちんとそういった状況でもビジネスを継続するのか(あるいは一時的な停止の意思決定をするのか)といったことを、普段から考えておくべきだろう。

 

ここで、テレワーク文化を根付かせておけば、たとえオフィスが被災したとしても、パソコン1台とクラウドサービスがあれば、オフィスがなくても働き続けることができる。普段からテレワーク文化が根付いている会社と根付いていない会社では、こういった有事の際の対応能力に大きな差がついているのではないかと思うことがある。

 

 

あるいは、人事戦略上、テレワーク文化を売りに出す企業も、今よりもっともっと増えるだろう。

 

介護や育児に携わる人だけではなく、場所を問わず働きたいニーズを抱えている人は社会にたくさんいる。一方で、この社会で労働人口は減少し続けるので、売り手の交渉力(すなわち労働者側)が強くなる。今後は、テレワーク文化のある会社やテレワークができる職種が人気となり、それをアピールすることが、買い手側の採用戦略として重要になる時代が来ると思う。

 

実際に、柔軟な働き方をアピールしたら多くの優秀な人たちが集まった、みたいな事例はすでに存在しているのは心強い。今後はこの視点が人材戦略で重要な一手になる気もするのだが。 

 

 

10年後、テレワークが日本を救っていますように

 

最後の段落は、自分が言いたいことを言って締めようと思う。

 

そもそもこの社会は、戦争が終わって、多摩ニュータウンなどの都市開発がされ、そこに電車が通り、そこから都心部に人が通うことを前提として、一時は世界第二位の経済大国を作ってきた。

 

満員電車に週5日乗り続けても潰れない体力、24時間オフィスに残って働ける精神力、何があっても潰れないメンタル、そういうものを揃えている人が社会で活躍してきた。

 

そこでは、育児や介護で時間をとられて出社ができない人や、通勤に耐えられる体力がない人たちは、社会から戦力外通告を受け、やむなくドロップアウトをせざるを得なかった。

 

ただ、時代は変わり、テクノロジーの進化によって、理論的には場所を問わずに働ける環境が整ってきた。

 

でも、箱を用意しただけでは、テレワークは十分に普及しない。それは、僕ら一人ひとりが、何かを怖がり、同調圧力に負け、現状に満足し、社会を変える一歩を踏み出せないでいるからだ。

 

働き方改革、とは言うが、一人ひとりが試行錯誤をしながらテレワークスキルを身につけ、啓発しあっていかないといけない。

 

 

このブログは、ITリテラシーの高い社員が集まっている企業に務める人だけに対して書いているわけではない。

 

育児をしている人、

介護をしている人、

これから育児や介護をする可能性がある人、

通勤電車にストレスを感じている人、

体が弱い人、

何かしらの理由でオフィスに行くことが困難な人、

日本の観光を盛り上げたいと思っている人、

そしてそういった人たちをマネージメントする可能性のあるマネージャーや経営者、

労働人口減の社会においてもなお優秀な人材を雇いたい人事担当者、

自然災害が起きても何とか事業を継続したいと思う人たち、

 

そのひとりひとりに届けばいいな、と思って書いている。

 

会社が変わるのを期待しているだけ、政府や自治体からの一声を待っているだけ、そういった状況では何も変わらない。ひとりひとりが、試しにテレワークをしてみる、という勇気ある行動が、社会を少しずつでも良い方向に変えていくのだと信じている。

 

  

 

 

 

 

えー長文になってしまいすみませんでした。

 

端的にまとめると、

この国を救うために #テレワークしろ

 

この一言になります。みなさま、良ければこのハッシュタグにご賛同いただければ幸いです。流行るかなあ。

 

 

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。  

 

 

 

 


このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。

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