#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ

2015年4月から軽井沢-東京で新幹線通勤中。遠距離通勤やテレワークの話題を中心に綴ります。軽井沢移住の裏話も。

軽井沢町が観光客に知られたくない「危険な軽井沢」の話

日本各地で広域での被災となった令和元年台風19号。軽井沢においても、様々な被害が確認されている。

 

f:id:sakuraitaito:20191024173218p:plain Photo by Tony Gregson

 

幸い、軽井沢町においては死者が出たという報道は今の所は無いようなのだが、軽井沢町に住む立場でこの台風を経験した上で、ひとつ痛感したことがある。それは、軽井沢町は「旅行者にとって危険な町」であるということだ。

 

「危険」と言っても、天災そのものが危険という指摘ではない。そもそも日本全国どこも天災が起こりうる。軽井沢町には、自治体として見たときに、旅行者にとって危険な点があるということである。

 

軽井沢町は、観光や避暑地としてのイメージが強いとは思うが、天災と無関係な町ではない。例えば、突然噴火することも考えられる活火山の浅間山が、軽井沢町の北にはそびえている。

 

浅間山の天災リスクについて、詳細は過去のこちらのブログにて。

 

これから書くことは、軽井沢に住んでいる人、別荘を持っている人だけでなく、観光で来る旅行者の方々にこそ読んでほしいと思う内容だ。なぜならば、このような有事の際、最も危険にさらされるのは、軽井沢に観光で訪れている旅行者だからだ。

 

今回のブログは、軽井沢は、旅行者にとって危険な町、という話。

 

 

 

 

台風19号が来たときに、軽井沢町で何が起こっていたか

 

台風が日本列島を縦断した10月12日、気象庁から長野県を含む広域に大雨特別警報(レベル5)が発令、最大限の警戒が呼びかけられた。

 

各報道で知られる通り、この超大型台風は、結果的に広範囲で大きな被害をもたらした。最大限の警戒をもって迎えられなければいけないはずだった。

 

しかしながら、この日、軽井沢町が「緊急情報」のページで公に発表していた広報は、この5つだけだった。

・給水制限

・無料Wi-Fiの開放

・停電情報

・通行止めとなった道路

・通行止めとなった高速道路

 

(以下は、当時のホームページのスクリーンショット)

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軽井沢町から、どのような広報があったのか

この5つの内容について検証してみたが、町が発信した情報と言えるのは実質この2つのみだった。

 

それは、

①道路の通行止め箇所と、②無料WiFiの開放施設である。

 

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この日には、前代未聞の「大雨特別警報」があったはずなのだが、何も触れられていなかった。

 

ちなみに翌日に、「避難勧告解除について」「大雨警報、洪水警報の解除について」という項目で更新があるのは確認できた。

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これはこれでまあいいのだが、避難勧告や、警報の解除があるのであれば、なぜそれらを発令したときに、何もホームページに情報が更新されていないのだろうか。気象庁が大雨特別警報を出したタイミングで、何も情報が共有されていなかったのも、その危機管理に疑いを持たざるを得ない。

 

このように、軽井沢町のホームページからの情報発信には、いろいろと不十分な点が多すぎる。実際に自分も、台風の間は何度もチェックしに行ったのだが、そのたびに全く役に立つ情報がないな、という感想しか持てなかった。

 

 

 

どのような手段で、有事の際に情報発信をすべきなのか

 

もちろん、軽井沢町は、ホームページ以外の手段で、公に情報発信を全くしていないというわけではなかった。

 

例えば、

 

・拡声器を使った町内放送

・事前登録をすると送られてくる広報軽井沢のメールマガジン

 

これらの手段を使って、実際に台風19号に際した情報発信は、たしかに行われていた。

 

しかしながら、これらの2つはどれだけ有効だったのだろうか。

 

 

まずは町内放送について。これは想像に難くないと思うのだが、何かしら放送されていることはわかっても、内容については全く聞きとれなかった。暴風雨の中だと、窓も開けられないし、雨と風の音も大きなノイズになる。

 

この状況で得られたものといえば、「なにか大事な情報を伝えているのだろうか。。」という煽られた不安だけだった。町内放送は、台風のような、外で音が通らない状況になったときには、全く使えない情報伝達手段である。

 

 

もうひとつの広報軽井沢のメールマガジンについて。これは、事前登録をしないと受信できない仕様で、過去に配信したアーカイブが見られる場所もない。広報と名乗りながら全く広報できていないのが現状である。 

 

また、このメールについては、コミュニケーションのタイミングが適切とは言い難い問題がある。

警報に関わる、一刻を争う重要な内容なのにも関わらず、30分以上遅れて届いていたことがわかる。このタイムラグにより、メールを受信したときには時既に遅し、というケースも有り得る話だ。これでは、助かる人命も助からない。

 

 

 

軽井沢町から、オープンな場所に出てくる情報は限りなく少ない。せめて、自分は、メール登録していなかった人のために、重要情報が来たら、すぐにその時点で、スクリーンショットをツイートするようにしていた。リツイートなどもあったし、これでもせめて何人かには届いただろうか。

 

 

 

隣町の首長は、どのような情報発信をしていたか

 

軽井沢と対象的なのが、隣町の自治体の情報発信である。具体的には長野県佐久市、小諸市、御代田町。

 

首長自ら、避難勧告や避難所の情報などを、危機感を持って的確に発信しているのがわかる。軽井沢町のウェブサイトや、時間差で送ってくるメールと異なり、即時性のあるTwitterを活用し、危機感を持ってコミュニケーションしようとしている姿勢がひと目で分かる。

 

 

これらの自治体の首長から直接発信されていた有益な情報に助けられた人、勇気づけられた人は多いのではないだろうか。  

 

 

ちなみに、軽井沢町についての情報を公にアナウンスしていたのは、ローカルラジオ局のFM軽井沢くらいだった。

 

過去に自分がFM軽井沢に出演した事があったのだが、中のスタッフの人が「Twitter慣れないんですよ‥」と話したことのを覚えている。FM軽井沢側としては、このような状況でツイートすることについて、決して慣れているわけではなかったと思う。しかしながら、地域のメディアとして責任感を持ち、精力的に役立つ情報を発信してくれていたと思う。自分も含め、助かった、勇気づけられたという声が多い。

 

FM軽井沢さんには、いつかお礼を言いたい。 

 

 

有事のときに最も危険にさらされるのは誰か

ここからは、軽井沢町の危険な点を一気に暴露しようと思う。

 

Twitterでやり取りしていたときに流れてきた風のうわさなのだが、この台風の状況下において、実際に重要な情報については、クローズドなコミュニティの間では回っていたらしい。

 

 

このツイートを見て思ったことがある。それは、軽井沢町は、旅行者を見殺しにしようとしているということだ。

 

町の発表では、軽井沢を訪れる観光客の数は、年間840万人とも言われている。軽井沢町の人口は約2万人。常に町民以上の数の観光客が軽井沢には滞在している状況だ。2万人に対して、年間840万人の旅行者が軽井沢町にもたらす経済効果は計り知れない。観光なくして、軽井沢町は成り立たないほどの恩恵を受けている。

 

天災が起きた、そのとき。自分の滞在している場所は安全なのか、逃げるべきなのか。そうだとすれば、避難所はどこなのか。旅行者には情報が回らない。命に関わる判断は、情報なしには何もできない。軽井沢町にその情報を求めても、何も与えてはくれない。

 

 

 

#広報軽井沢改善署名 という署名活動をする理由

 

このような背景から、台風による不安と戦いながら、町政に対して疑問を覚えたときにツイートした内容がこちらである。

 

このツイートには200件近くのリツイート、500件以上のいいねがついたことから、同じように思っていた人は多くいるのではないかと考えている。

 

この反応をうけて、現在、このブログでは、軽井沢町に対して署名活動を実施することにした。

 

この署名活動は、軽井沢に住んでいる人や別荘を所有する人だけでなく、観光で軽井沢に来る人や、軽井沢にこれから旅行に行きたいと思っている人、すべての人に関わるものだと思っている。

 

このブログを読んでいる軽井沢町の職員の人達へ。日本有数の観光地を自認するのであれば、軽井沢町は、オープンな情報発信をする義務がある。それも、今すぐに。

 

 

署名活動にご協力ください

 

ここまで読んでいただいた皆様にお願いです。この署名活動に、どうかご協力ください。署名は、以下3通りの方法で受け付けています。

 

①オンライン署名

こちらのサイトから、オンラインで署名をすることができます。署名活動の背景についても、ここに詳しく載せています。

旅行者・地元住民・別荘所有者、みんなにとって安心安全な町になるよう、 軽井沢町からの情報発信に改善を要求します · Change.org

 

 

②署名用紙に直接署名

オンラインだけでなく、紙の署名も提出予定です。こちらに協力していただける方は、以下のリンクから署名用紙を印刷して記入してください。また、署名用紙は1枚あたり10人まで記入できます。周りでご賛同いただける方がいれば、ご協力をお願いします。記入後は、用紙に記載されている住所まで送付してください。

 #広報軽井沢改善署名 署名用紙.pdf

 

 

③軽井沢町周辺の飲食店などの施設で署名

 

2019/10/30現在、以下の施設様がこの署名活動に賛同し、署名集めにご協力いただいています。

 

ル・パステ(御代田町浅間サンライン)
鳥くり(中軽井沢)
軽井沢インドアゴルフスクール(軽井沢プリンス通り)
グリーンルーム(御代田町西軽井沢)
タルタニアン(前沢)
ル・ボン・ヴィボン(軽井沢グルメ通り)
ローリング・ピン(18号バイパス 塩沢)
モン・シュマン(中軽井沢)
ロンギングハウス(泉の里)
バード(中軽井沢)
エホンゴホン堂(前沢)
おらが製菓(前沢)
ビストロじゅん(軽井沢 前沢)
アフェネステッラ(軽井沢グルメ通り)
カフェイーナ(東雲)

 

立ち寄りの際には、お声がけいただき、一筆よろしくお願いいたします。

 

 

 

この署名活動で、誰かの命が救われるかもしれない

最後に、この署名運動は、いつ起きるかわからない天災が来たときに、地元住民、別荘所有者、旅行者、立場に関わらず、そのときに軽井沢に滞在している、一人でも多くの人の命を救うための活動です。

 

軽井沢は多くの人が訪れる観光地です。救われる命、それは、軽井沢に旅行中のあなたかもしれません。あなたの家族かもしれません。あなたの友人かもしれません。

 

軽井沢町を変えるのは、今しかありません。有事のとき、より早く、より広く情報が公開されるよう、広報軽井沢に改善を求めましょう。

 

次の天災が起きる前に。

そして、誰かの命が犠牲になる前に。

 

 

 

 

なお、この署名活動に関するご意見や賛同のコメントなどありましたら、Twitterハッシュタグ #広報軽井沢改善署名 でお知らせください。あるいは、Facebookで設定を「公開」にして、同ハッシュタグをつけて投稿していただけるとありがたいです。すべて目を通して、軽井沢町に届けます。

 

また、この活動を、皆様のFacebookやTwitter、LINEなどで、ぜひ多くの人に拡散してください。ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

今回の台風で明るみになった、軽井沢の脆弱さと、旅行者にとっての「危険な軽井沢」の姿。行政側には、これをどのように受け止め、変えていくのか。軽井沢の町政は、この署名活動を通じて、住民から、別荘所有者から、そして旅行者からも、試される機会になるでしょう。

 

軽井沢に住み、軽井沢を愛する住民の一人として。これからの軽井沢町が、より安心して住める町になるよう、より安全な観光地になるよう、願っています。

 

 

このブログ記事と、署名活動が、いつか誰かの役に立ちますように。

 

 

 

 

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このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。

 

 

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