#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ

2015年4月から軽井沢-東京で新幹線通勤中。遠距離通勤やテレワークの話題を中心に綴ります。軽井沢移住の裏話も。

#軽井沢に家を建ててみる ①軽井沢に定住することを決意した5つの理由

軽井沢に移住して1年と2ヶ月ほど。軽井沢に家を買うことを決めた。

 

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小さなことも含めるといろいろとあるのだけれど、この決断をする上で確かな理由となったものをいくつかまとめておこうと思う。

 

 

1,自然とうまく付き合えるようになった

新幹線通勤者が、軽井沢駅までの道で出会う動物たち でも書いたが、軽井沢の森のなかに住むと多くの驚きと発見がある。

 

動物だけではなく、四季もそれぞれ個性的。春は力強い緑、夏は爽やかな夕暮れ、秋は紅に染まる木々、冬は静寂に包まれた大地と、それぞれ魅力に溢れている。

 

ただし厳しい季節もある。想像に難くないと思うが、軽井沢で生活をする上で大きな問題となるのが冬。これをうまく受け止められるかどうかが、軽井沢での生活の満足度に直結する。1年間住んでみて、この冬を通しで過ごすことが一番勉強になった。

 

結論。人間は環境に慣れる生き物。

 

この前びっくりしたのは、6月で気温5度だった日のこと。新幹線を降りた時に、同じタイミングで降りた東京からのお客さんは「寒い寒い」と連呼していたのだが、自分としてはさほど寒いと感じなかったのだ。しかもその時の服装は、半袖のポロシャツにカーディガンの二枚。 ひとりで歩いて家まで帰っていたのだが、全く寒いと感じなかった。

 正直、軽井沢に移住する前は、この自然に対して圧倒されっぱなしだったのだが、人間の適応力というのは大したもので、1年するとその環境が当たり前になるのだなということなのだろう。去年の同時期よりもずいぶんと心に余裕がある自分に気がついたのだった。水道管凍結防止のための水抜きも、吹雪の日も、そして吹雪の中の雪かきも経験した。なんとかなった。

 

 

2,新幹線通勤のペースがつかめてきた

 

「新幹線通勤って距離も時間も長いわけだし、体力的に大丈夫なんですか?」という質問をよく受ける。これは、楽勝だった。

実は体力以外にも、いろいろなことを乗り越えなければいけなかったのだけれど、一番大きいのは、こちらのブログ記事でも書いた経済的な点だろうか。

 

そして新幹線の中で仕事をするノウハウが溜まったことで自信がついた。過去にも紹介した効率化のための道具が揃ったこともあり、乗車中でも快適に仕事ができる環境ができたと思う。また、この時間は同僚に話しかけられて作業を中断することがないので、このタスクには何分くらい掛かりそうだな、とか、このメールとこのメールには最低返信したいな、といった見通しを立てやすい。むしろ、職場よりも集中できているかもしれない。

 

また、いい意味のアウトプットに対するプレッシャーがある。

通勤費ひと月の自己負担が5.5万円程度なので、20日出勤したとして、1日2,750円ほど、片道1時間で1,375円のコストがかかっている。新幹線に乗っている時間、かつオンラインになっている時間は50-55分ほど。この時間は自己投資と思っているので、それに見合うアウトプットもしくはインプットを入れないと、という強迫観念が、集中して成果を出さないとと思える、ポジティブな要素になっている。職場から駅まで少し移動時間があるのも、パソコンと対峙する前に頭を整理するためのよいインターバル担っているので、職場でずっと8時まで残っているよりも効率は良い気がする。

 

そして、新幹線で自由席を確保できる、ということがわかったのも大きい。

混み合ってどうしても座れなくなってしまうケースはお盆の時期と、金曜日の夜6−7時台くらいがまれにあるくらいで、普段は95%くらいの確度で席に座れている。

 

これに加えて、職場の人には新幹線通勤であることを理解してもらうような工夫をした。

もともと、今勤めている会社は、午後6時以降にミーティングを入れたり、職場に残って残業をするような文化はない(パソコンを持ち帰ることが許可されているので、仕事が残っていても家でやるケースが多い)のだが、それでもまれに6時以降にミーティングを入れられるケースがあった。まあ日本からというよりはヨーロッパの同僚から入れられるケースだが。

 

 そこで、カレンダーに "Commute (通勤)" というような予定を午後6ー8時に入れるようにした。

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これでこの時間にミーティングを急に入れられるということはなくなった。

 

 

 

 

3,在宅勤務でも良いパフォーマンスを出せるようになった

 

在宅勤務で仕事が成り立つのか?という疑問があったので、月に2−3日の在宅勤務を自分で義務付け、さらに2ヶ月前からは週1日にペースを上げ、在宅勤務の日を強制的に作って仕事をしてみた。

 

結果としては、成功だったと思う。

 

長野に住んでるんですか?えっ、会社に毎日来ているんですか?在宅勤務してるらしいのですが同僚とうまくやってますか?というようなことを聞かれる事が多い。その時にはよく冗談で、「週1回強制的に在宅勤務してみて、クビになるかならないかの実験をしています」と答えるようにしている。

 

在宅勤務していてもクビにはならない。そして、クビになるとしたらたぶんもっと違う理由でクビになる(笑)。このブログ記事でも書いたけれど、在宅勤務することによるメリットはたくさんある。デメリットもあるのだけれど、それを補ってあまりあるほどのメリットがあることがわかった。むしろ週に1回は在宅勤務にしたほうが集中して作業できる時間を確保できるし、スケジューリングにもバッファーができるので、安定してパフォーマンスが出せるのではないかというくらいの実感を持った。

 

時代はこの流れに来ているはず。日本マイクロソフトさんのこの記事。

news.microsoft.com

 

これは、もうみんな「在宅勤務」でなく「テレワーク勤務」にしましょうよ、という提言だ。この制度をよく咀嚼した上で解釈すると、

 

「ハワイで仕事しても休暇扱いしないよ。ただし前日までに上司の承認はとってね」

 

「家族の介護が必要ならすればいいと思うよ。コアタイムなんて無いから手が空いた時間に仕事してね」

 

「保育園落ちて職場復帰できないと思っているお母さん、子供が寝ている時間とか、夫が帰ってきて面倒見てもらえる時間に仕事すればいいんじゃない?別に出勤しなくてもいいよ」 

 

といったことになる。

 

これが未来だよな。

 

時間はかかるかもしれないが、そういう未来に進んでいくといいな、と思っている。だって楽しそうじゃない。

 

先ほども冗談で言ったが、今の会社をもしもクビになったら、次はマイクロソフトさんに就職したいとか本気で思うレベル。マイクロソフトの人事の方、その際は御社が第一希望ですよろしくお願いいたします。 入れるかわからないけれど・・・

 

 

4,軽井沢の土地勘がついてきた

 

 

軽井沢は結構広い。そして場所によってかなり個性がある。

 

観光で有名なのは、旧軽井沢、新軽井沢、成沢、中軽井沢、あたりか。この程度であれば幾つか地名を聞いたことがあることが多い人も居ると思うが、軽井沢町はけっこう広い。

他にもいろいろな住宅地、別荘地、農地などが軽井沢にはあり、様々な個性がある。軽井沢観光協会の軽井沢ガイドブック あたりを参照にして挙げていくと、

  • 旧軽井沢
  • 新軽井沢
  • 南軽井沢
  • 中軽井沢
  • 成沢
  • レイクニュータウン
  • 南が丘
  • 南原
  • 塩沢
  • 離山
  • 鶴溜
  • 峠町
  • 馬取
  • 発地(上発地・下発地)
  • 杉瓜
  • 鳥井原
  • 油井
  • 古宿
  • 上の原
  • 星野
  • 千ヶ滝
  • 塩壺
  • 小瀬
  • 浅間台
  • 大日向
  • 借宿
  • つくしヶ丘
  • 茂沢
  • 追分
  • 三ッ石

 

いっぱいあるでしょ。

 

定住するとすると、住み心地の良い土地を選びたいところ。ただ、観光でしか軽井沢を訪れたことがない人がこれらの土地の特徴をすべて把握するのはまず無理。

 

ただし移住して1年、よくも悪くもいろいろ軽井沢の気候について考えさせられた。それと同時に、同じ軽井沢町内でも場所によって大きな差があることを体感し、学ぶことができた。今であればだいたい、定住するにあたって当たりの場所とハズレの場所がなんとなくわかるようになってきた。

 

気候だけでなく、軽井沢に住んでいるからこそわかる、細かな情報もたくさん頭に入ってきた。例えばこの季節のこの時間帯ならバイパスはどのくらい混んでいるか、とか。追分から中軽井沢のツルヤに行くための裏道とか。通勤についても、駅前南口には駐輪場があって、混み具合はどれくらいだ、とか。

 

こういった情報を全く持っていなかった移住前に比べて、1年経った今のほうが明らかに軽井沢で暮らしていくことについて自信が持てている。逆に言うと、軽井沢に家を買って定住したい場合は、トライアル期間を強くおすすめする。いろいろなことがわかるし、間違って変な物件を掴まされる可能性も低くなるはず。

 

とはいってもこのブログの読者のすべての人が、じゃあ軽井沢に1年住んでみるかーという訳にはいかないと思うので、イメージを少しでもふくらませるために、タウナー不動産さんの軽井沢情報コラムを読んでみると参考になるかも。それぞれの地域の魅力に加え、暮らし目線でいろいろなローカル情報を出してくれています。

estate.towner.jp

 

 

5,東京には戻らない覚悟ができた 

  

端的にまとめるとすると、「東京の通勤問題をなんとかしたい」「テクノロジーの奴隷にはなりたくない」という思いがあるのだと思う。ブログを書いたり、実際に新幹線通勤や在宅勤務をしているうちに、このスタイルを日本に根づかせたい、という気持ちが確かなものになった。

 

すごい抽象的な表現だが、自分の経験を語ると、具体的にどういうことかということがわかってもらえるかもしれない。

 

まず、新卒で入った会社をやめた一つの理由は、「通勤がキツイから」だった。実家から駅まで自転車で10分、駅から会社の最寄り駅まで満員電車で45分、最寄り駅から会社まで歩いて20分。往復で2時間半程度を一日で費やす。天気がいい日はいいが、雨が降ると駅まで合羽を来て自転車こいだりとか、夏は炎天下、冬は木枯らしの中、会社の最寄り駅から自分の席まで歩かないといけないわけで、体力をかなり消耗した。この時間は自分が会社のために費やしている。でも、給料は出ない。それって割にあわないし、何より時間がもったいない。

 

それから転職して、そのタイミングで実家を出て、職住近接(30分以内で虎ノ門の事業所まで通勤していた)の生活を5年ほど送ることになるのだが、そのころにちょうどスマートフォンでメールがさばけるようになったり、パソコンが家に持って帰れるようになったりした。この環境で一気にワーカホリックになった。それは、もう、テクノロジーの奴隷になった気分だった。

 

でも本当はテクノロジーはうまく使えば武器になることも絶対にわかっていた。こき使われるのではなく、うまく使える方法ってないの?その一つの答えが在宅勤務だったり新幹線通勤だったりするんだと思い、決意して軽井沢に移住することした。

 

まあそんなところなので、客観的に自分を見てみると、

 

(通勤時間のロスを無くしたい)✕(テクノロジーの奴隷ではなくテクノロジーを使いこなしたい)= (軽井沢に移住して新幹線通勤と在宅勤務で生きていく)

 

という理屈で決意をしたという感じかな。 

 

 

 

軽井沢に移住して来る人というのは、セミリタイア後のセカンドキャリアだったり、この土地でこれから開業をする自営者でだったり、自分みたいな現役世代でチャレンジする人だったり、まあ色々なパターンがあるとは思うのだけれど、まあひとつの事例として参考にしてもらえば。

 

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。

 

 

 

 


このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。

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