#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ

2015年4月から軽井沢-東京で新幹線通勤中。遠距離通勤やリモートワークの話題を中心に綴ります。軽井沢移住の裏話も。

軽井沢から新幹線通勤をする際の経済的な問題を真面目に考えてみる

今回はお金の話。

  

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新幹線通勤をしていることを話すと、当然ながら、「通勤にいくらかかるの?」という質問をされることがよくある。まあ結論から言うと、新幹線での通勤費は決して安くない。通勤コストはバカにならない。

35万円!?とびっくりすると思うが、これは3ヶ月の定期なので、1ヶ月に割り算すると¥118,817ということになる。毎月ちょっとした海外旅行に出かけられる金額だ。オフピークの韓国や台湾なら航空券に加え、ホテル代を差し引いてもお釣りが来るかもしれない。

ただ、日本の会社員というのは幸せなことに、通勤費を会社が負担してくれる。ただ、新幹線通勤の場合、問題は、このうちどのくらいが自己負担となるかということ。これには万人に対する答えがなく、いろいろ調べたところ会社によってかなり違うようなので、その考え方をまとめておく。
 

国税庁に定義される通勤費の上限と、会社が補助してくれる通勤費の上限は違う

まずはじめに、税法上の話から。国税庁は「交通機関又は有料道路を利用している人に支給する通勤手当」の上限額というものを決めており、「1か月当たりの合理的な運賃等の額」として、最高限度 100,000円(※注 現在は最高限度150,000円)が定義されている。まあ、ざっくばらんに言うと、会社が損金として計上できて、従業員は所得税を払う必要のないお金としてもらえるということ。

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引用元:通勤手当の非課税限度額の引上げについて|国税庁

※注:(2016/1/2更新) 2016年税法改正により、最高限度150,000円に変更。参照元:東京新聞2015/12/10

 

ただしこれは「通勤手当」として国税庁によって認められる上限。この国税庁のルールは「非課税限度額」なので、超える分は所得税の課税対象となるだけのこと。会社によって定められる上限はまた別の話で、これは会社によってバラバラ。¥30,000とか¥50,000とか、任意の上限額が就業規則で決められているはずなので、そちらを参照してほしい。ちなみに課税対象となることを承知で10万円を超える分も補助してくれる会社もあるらしいよ。小耳に挟んだ話だが、バブルの時代の大手広告代理店は、グリーン車のお金まで出たみたいな話を聞いたことがある・・すごい話だ。まあ今の時代なら会社の社長や役員レベルくらいになればやっている人がいなくもないかな、というとこか。

幸いなことに僕の会社の規定は、「特急料金は認めないが、上限である¥100,000まで補助が出る」というようなものだったので、新幹線定期のうち在来線の普通料金分と、都内の通勤経路である東京メトロの定期全額分を補助してもらえる。差し引き、自己負担は1ヶ月あたり約¥55,000程度といったところだ。

1時間45分の移動時間のうち、通勤時間は40分という考え方

新幹線通勤を始めてから、「通勤時間」という考え方を改めるようになった。端的にいうと、新幹線に乗っている時間は「通勤時間」ではない、と気づいたのだ。

例えば、僕が始めて勤めた会社は、大田区下丸子にある、とある電機メーカーだったのだが、この会社に通勤するためには、まず自転車で自宅から駅まで10-15分、満員電車の南武線を45分、南武線の平間駅から会社まで多摩川を渡って15分、会社のゲートをくぐって自分の席まで5分(エレベーターで行列なんかが出来るともう5分くらいかかっていたか・・)。のべ、片道で1時間20分程度を費やしていた。平日朝の南武線上り電車に乗ったことがある人はわかると思うが、この通勤経路はかなりキツイ。当時はスマートフォンなどなかったからひたすら音楽を聞いて気を逸らしていたが、スマートフォンがある今の時代でもほとんど何も出来ないくらい人が多く、ストレスがかかる。さらに多摩川を越えるために、橋を渡ることになるのだが、夏は炎天下の中をワイシャツを汗でにじませながら、冬は橋の下から吹き付けるからっ風にコートを持って行かれそうになりながら、忍耐とともに歩み続けなければいけない。

一方で新幹線通勤をしている今は、まず自転車(あるいは妻に車で送ってもらうときもあるが)で駅まで10分、コンセントとテーブル付きの新幹線E7系の座席で1時間ちょっと。東京駅からは、(時間帯にも寄るが)座れることもあるくらい余裕のある東京メトロで30分ちょっとといったところだ。

ブログで文字にしてしまうとなかなかこの感覚は伝わらないのだが、前者の1時間20分と、後者の1時間45分では、精神的なストレス、肉体的な疲労、できる仕事の生産性が全く違うことがわかると思う。そして、その生産性を考慮すると、自己負担をしている金額の一部は、この時間を買っているという考え方もできる。一日あたり正味2時間を新幹線の中で自分のために使える。1ヶ月で20日通勤するとすると40時間。55,000円で40時間が確保できるとしたら、それはまあお得な買い物なのではないかという考え方だ。

 

軽井沢に住むときの住環境と家賃

この長い通勤時間と自己負担の代わりに得られるもの。それは住み良い住環境と、都内に比べて格安の家賃である。

例えば自宅の庭にキジが来ることもある。

仕事を少し早く切り上げれば、こんな夕焼けを見ることも出来る。

まあ軽井沢の環境の良さについては改めてこのブログで紹介しなくても、いろいろなメディアが報じてくれていると思うので多くを語らない。まあ冬はクソ寒いらしいけれど。

 

一方で家賃についても、賃貸検索サイトのこのあたりで見ると、2LDK(45−60㎡)で5-7万円。さすがに都内のように、地下鉄の駅まで徒歩3分、みたいな物件はなくて、車が必要になることが多いけれど、新幹線の軽井沢駅に歩いていける物件も探せばなくはない。たとえば新築で出ていたこれとか悪くなさそう。

(以下はリンク切れた時のためのスクリーンショット)

 

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同等の物件を賃貸で探すなら、山手線内で15万円前後といったところか。ちょっと郊外に出れば10-12万円くらいかな。軽井沢はそれよりもずっとお得(それでも長野の平均的な物件よりは高いけれど)で、都内の2/3から半額くらいで物件は借りられそうな相場感。

地元の不動産の方に聞いたところ、移住者でよくあるパターンとして、初めは賃貸にして夏も冬も軽井沢生活を体験してみて、その生活が気に入ったら自分で物件を買う、みたいな人が多いとか。まあ悪くない選択の仕方か。

 

 

 

まあそんな感じで、軽井沢から通勤するときの、経済的な感覚が少しは伝えられたのではないかとおもう。もちろん人によってライフステージは異なるわけで、独身の場合、夫婦共働きの場合、子供がいる場合、色々ケースバイケースでこの考え方は変わってくるだろう。ただ、都内で働いている人が100人いたら100人にとって全く現実感のない話ではないんじゃないかと思っている。

 

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。

 

 

 


このブログについて:とあるIT系企業に勤める会社員が、軽井沢から東京に新幹線通勤して、きちんと仕事がまわるのかを実験している記録です。新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。

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